久々に映画の話しでも

K5TAN2006-09-09

何ヶ月ぶりかで旦那が出張中。
仕事以外では四六時中顔を合わせてんだから、たまの一人の時間を謳歌せねばっ!
なんて意気込んでみたものの、突然一人にさせられるとコレと言ってすることもなく・・・
てゆーか、したい事はアレもコレもあったはずなのに、いざ時間が空くと何していいものか考えちゃってるうちに時間が過ぎていく。
困ったモンです。慣れってね。


でもね、昨日は映画を観て来たんですよ。コレだけは劇場に行っとかんとぉ!と思っていた映画があって。
グエムル 漢江(ハンガン)の怪物」。
すっごく観たくて、すっごく期待して行ったんだけど、期待以上でした。なんなんでしょうねぇ、ストーリー的にはトンデモでどっちらけな部分もあるんだけど、いきなりド肝を抜く白昼堂々と姿を見せて走り回る「怪物」がとにかく超リアル(模型製作やCGはピーター・ジャクソン監督御用達の「WETA」)で、人々が襲われる恐怖と混乱の場面に否応無くリアリティを与えてんですね。
だけどこの映画のスゴイとこはただの怪物映画だって事だけじゃないんだな。まぁ文才の無いワタシにはそのスゴさを文章で表現するのは到底無理なんで申し訳ないんでありますが・・・
娘を怪物にさらわれた父親と家族が一丸となって救出しようとするなんて荒唐無稽な設定も、観る者を強引に納得させちゃうような妙な説得力があるんです。
人が我を忘れてもうがむしゃらに必死になってる姿って傍から見ると時に滑稽に映ったりするし、悲しいはずなのに思わず笑いが込み上げて来る事もある。
全編にちりばめられたそういった演出(どれとは敢えて書きません)がこの映画に類を見ない独特の雰囲気を醸し出させているのです。
それとこういった事態に陥った時に、権力や脅威の前には哀しいほど無力な市井の人々の姿ってのを描き出していて、それにもやけにリアリティがあるのです。「きっと自分もこんな感じなんだろーな」って言う。
ゾクゾクしてドキドキして、絶望してほろっとして、ジ〜ンとしてクスっとして。
観ている間、次々と湧いてくる色んな感情に自分自身でも驚かされた。
最後はこのどこまでもダメダメで愛すべき家族に胸を熱くし、心から応援している自分がいた。
こんな怪獣映画は初めて観ました。
よく分からないけど日本のアニメのパクリだとか、特撮モノのパクリだとか言ってる輩も多いみたい。
以前にも書きましたが、パクリなんて日常茶飯事行われている事。まんまパクるなんて問題外だけど、素材を上手く料理してオリジナリティを確立できていれば、勝ち、だとワタシは思います。
要はパクる側のセンスの問題。ただ「パクってる」ってだけで駄作だワーストだと批評してる人のセンスこそ疑いますね。
そう言っている人達がこの映画を観たら、きっと全く観たこと無い映画だって思うと思うよ。
なんせさっきも書いたけど「ただの」怪獣映画じゃないですから。


ポン・ジュノ監督の映画を観に行ったのは「殺人の追憶」以来2作目で縁があるんだな。
ほえる犬は噛まない」も気になっていたけど未見なので早速DVD借りに行ってみようかな。
もちろん、俳優陣の演技もいかった!涙が出る程カッコいいシーンもあるんでありますよ。
エンドロールに流れる音楽も印象的でしたね。


それにしても考えたらやっぱ韓国映画は結構観てるんだな〜なんでだろ?
ドラマは相当な本数テレビで放映されてるけど一度も見たこと無いのに。(てゆーか見る気にならない)
やっぱ映画としての完成度が高いからなんでしょうね。
邦画も面白いのは確かにあるんだけど大々的な興行のモノに限って(ワタシ的には)何故かツマんないのが多いもんな。
負けるな、邦画!



因みにお盆休みに(お子達の要望で)観た「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」も十分に見応えありました。ジョニデは相変わらずのジャック・スパロウっぷりだし、タコの怪物怖いし(笑)
でもこっちは「流石ディズニー、金かけてんな〜」的な面白さです(笑)なんも考えないで観れる系(笑)
シリーズもののお決まり、最後は「早く続きが見たい!」と思わせるラストにもワタシはまんまとハマりました(笑)